こんいろきゃべつ

つれづれなるままに

ナナライ「Road To Infinity」に行った話

こみ上げる衝動でしか書いていないです。

色々うろ覚えすぎて、気持ちを整理するために書いています。

ご了承ください。

 

 

何が言いたいかっていうと、「光を導いてくれてありがとう」です。

 

 

来る7/7に私はアイドリッシュセブン1st live「Road To Infinity」に参戦してきた。

初日のみだったけど、自力で当てた大切なチケット。

噛みしめるように元々アイドリッシュセブンを布教してくれた友人と参戦。

 

行く直前は気持ちが落ち着かなくて、「あぁ、そうか…もうアイナナのライブか……」という気持ちで、当日大学の同窓会だったけど「ごめん、推しに会うから欠席します」という意味のわからない申告をしたよ。

 

私とアイドリッシュセブンとの出会い(突然)は、2016年の年明けぐらいで長いようで短い。

 

友人が家に来た時に、彼女が最近好きなやつだからBGMで流すか…ぐらいの軽い気持ちで初めてPVを見たんだけどね、いやもうビックリよ。

まず、キャストの采配にびっくりした。

阿部敦とKENNのハーモニーが天才的じゃない?えっ?凄くない??

その次にTRIGGERのキャスト……え、ええ??最推し佐藤拓也??めっちゃ格好良い…どう足掻いても顔が良い……(Leopard Eyes最高か??)と語彙力が感想しか抱けなかった。

 

 

その日の夜に一気にDLしてやりましたよ…びっくりだったよ……。

(次の日に大事な撮影を控えていたのになね…)

何故ならば、本当に人が死ぬかもしれないって思うアイドル育成ゲームって何?(語弊)だよ。

 

今までアイドル育成ゲームに偏見を持っていて、何か問題が起こった時にヒロインありきで問題を解決して恋に落ちる…そういうパターンかなと思っていました。(一部八乙女楽に関しては例外)

 

でも実際にアイドリッシュブンという物語は、「自分たちの問題は自分たちで解決をする(カタをつけるとも言う)」というものだった。

 

マネージャーの我々(紡ちゃん)が問題に関わっても、根幹の解決は自分たちでどうにかしていた。どうにもならない問題は沢山転がっているけれど。

そして、「自分たちの居場所は、自分たちで勝ち得る」ということ。

これは現実問題としても凄く難しいし、ままならないと私が常日頃思っていることで、彼らは彼らの取り巻く環境や因縁というものは実は私たちにも通ずるものがあると思う。

 

三月のシナリオは個人的に胸に突き刺さって痛かった。

何回もオーディションに落ちてしまって、比べられる劣等感や誰からの心ない言葉。

でもそんななか、ハリボテの星を背負っている姿は辛かったし、誰かの光になるということはそういうことだと思った。

誰よりも「好き」という感情が私たちに近くて、その誰かの「好き」によって傷つけられる姿はままならなかった。

 

めちゃくちゃ個人的に、私も以前芸能関係の裏方の仕事をしていたし、マネージャー業務もしていたせいかアイドリッシュセブンに出てくるエピソード一つ一つ、胸が痛くて苦しくて、都志見文太先生どこまで裏方見ているの?????ってびっくりするぐらい、見たことあるものが沢山あってひっくり返ったのも良い思い出です(?)

自分の表現したものが愛されない、でも仕事だ、誰にも振り向いてもらえない、通り過ぎてしまった「モノ」…書いていて泣きそう……。

好きという気持ちは自分の気持ちすら刺すんだなと、改めて自戒した瞬間でもあった。

 

私もそれなりに夢を見て、仕事をしていただけにそれに疲弊して辞めてしまったけれど、それでもその星を背負っている人は沢山いる。

アイドリッシュセブンを演じているキャスト陣も「感情移入をすごくしてしまう」「三月のくだりが本当につらかった」など……各々のラジオやイベントで話しているのを聞くと、やっぱりそうなんだ……演者の心にも強く刺すストーリーだったんだよ。

 

そして何より、真に恐ろしいのは「他人からの悪意」ではなくて「己の過去と向き合うこと」なんじゃないかってゲームのシナリオを読んでいて私が感じたこと。

他にも人間だから捉え方は沢山あると思うけど、これが一番怖かったことだ。

 

――向き合うべき相手は瞳には映らないし、見つめるべき相手は誰かじゃない――

 

二つのグループの歌に現れていた、自分を見つめること。

結局どこにいても、自分の作った檻はついてまわる。「ティファニーで朝食を」の名文ですね……だからそれを乗り越えたとき、飛び越えたとき、彼らはいつも強くなっていた。

 

彼らの描いた、虹色の夢を私たちは見せてもらっている。

 

やっとこさ、ライブの話に行けますね……

色んなところでレポがあるから省くが、彼らは歌を生業にしていない、俳優である。

本業でもない歌やダンス(賢章先生と増田俊樹はミュージカルや舞台やっているので、ちょっと別だけど)を懸命にやって、あのライブで初めてとは思えないクオリティーで殴りつけてくれた。

阿部敦の賢プロのプロフィールに特技趣味ピアノって書いてあったけど、今までそんな話聞いたことないよ?!って驚きながらも、「初めてのアイドル役」「初めてのドーム」「初めて人前で歌う」だからもう一つ初めてを増やそう――「ピアノ演奏」だった。

 

私は作中、友人と一緒で逢坂壮五推しだ。

Sakura Messageのピアノの伴奏が流れたときに、会場の全員が息を呑んだ。

静かに美しい旋律が流れ、静かに涙が流れた。

作中逢坂壮五が作曲に挑戦したように、また阿部敦も挑戦したと思うと涙が止まらなかった。

ままならなかった。あんなにレギュラー抱えて、佐藤拓也と海外で仕事に行ったり忙しいのに……あんな演出されて、もう凄かった。自分は今、凄いものを魅せてもらっていると思った。

だから、何歳になってもどんな時でも人は何かを始められる、挑戦ができるんだとライブを通して勇気をもらった。ありがとう阿部敦……いつか別のイベントでもピアノ演奏が聞けたら嬉しいです。

 

何もかもが凄くて、ペンライトで輝いた会場を見て、4万人――いや世界中の人と応援しているのが不思議な気分だった。

まるで自分たちも作品のなかに落とし込まれたような境界がわからない感覚。

 

ただただ、アイドリッシュセブンに関わる全てのスタッフの本気をぶつけてもらって、夢を見せてもらっていた。

 

アイドルは永遠ではないことを、現実の世界でも作中を通しても私たちは知っている。

挫折して辞めていく人を見た、夢を諦めた人もいた(でも好きな先に違う夢があることも知っている)

 

そんななか、そんな不安を掻き消す様にキャスト陣は誰も終わりの言葉を言わず、「始まったばかり」であるというのだ。

ここが終わりではなくて、スタートで、どこまで私たちを光のその先まで連れて行ってくれるんだと思った。

三月こと代永翼の挨拶のときに会場がオレンジ色に輝いて、会場中から「三月ー!」 と叫ぶ、その瞬間にいたあの瞬間が尊くて、誰よりも和泉三月が見たかった世界であり、好きの果てであった――もう涙が止まらなかったな。

 

もっと色々書きたいし、全員のこと書きたいし、最推し佐藤拓也の意気込みもいきたい。

でももう私が語るべきじゃないし、本人のブログに飛んでくれ、頼むもうプロフェッショナルなんだ…って気持ちが強い。

 

私自身もアイカツだったり、人理修復をしているマスターだったり、審神者やトリプルフェイスの女をしていたり色々やっている。マネージャーだけじゃない、波はあるしずっと好きでいるかもわからない。

 

だけど、あの瞬間――「あぁ、好きで良かった」と感じた。

波はあるけれど、応援していたコンテンツがあんな本気をぶつけてきたし、これからもそれは止まらない。

 

永遠なんてないけれど、彼らの放つ光は絶え間なく燃え続ける星のように、星座のように、物語を紡いでいってくれるのを信じている。

「Road To Infinity」、並びにアイドリッシュセブンに関わっている全ての人に感謝をしたいです。

 

これからも皆さんの活躍を!全力で応援したいです!!

 

 

2018/7/9